妊婦血液でダウン症診断したら、どうする?

日本の社会ニュース

日本では、現在、ダウン症診断が以前より受けやすくなっているそうです。
「新型」と呼ばれる検査法が行われるようになってきたためです。

従来は、針で「羊水穿刺(せんし)」をして胎児の細胞を採取し、染色体分析をおこなう確定的検査がありました。

もう一つ、妊婦の血液を採取して特定のたんぱく質の量を測る母体血清マーカー診断(クアトロマーカーテスト)や超音波で胎児のうなじの浮腫の厚さを測定する検査があります。
これら検査の制度は、予測になるため、
ある程度までしか、ダウン症か否かを出すことができません。

そこで、「新型」検査が開発されました。
NIPTという検査です。
この新型出生前診断では、妊婦の血液を検査します。
妊婦の血液の中には、母親由来の遺伝子DNAと、ごく微量の胎児DNAが混ざっています。
DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という四つの文字の羅列で表されます。血液に含まれるDNAの文字を、母親由来と胎児由来とに区別することなく、すべて解読してしまうのです。
人間の染色体は、父から23本、母から23本を受け継ぎ、合計46本からなっています。
染色体は大きい順に、1番染色体、2番染色体、3番染色体……と番号がふられています。
現在の医学では、DNAの文字配列を読むと、それが何番染色体の上に乗っているかが分かります。こうして、母と子のすべてのDNAを解読すれば、染色体の量を知ることができるのです

DNAにより、ダウン症であるか否かが、明らかになります。
今後、さらに精度が高まるでしょう。

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