老年医学会 「高齢糖尿病患者の管理にCGAが有用」 神戸大・横野教授が会長講演
横野教授は、高齢者の糖尿病やその予備群が増加している現状を踏まえ、「遺伝的バックグラウンドがなくても、加齢そのものでインスリン抵抗性が助長される」と指摘。加齢に伴う耐糖能低下は、体組成の変化や運動量の低下、糖質過剰な食事内容、インスリン初期分泌の遅延・低下、ミトコンドリア機能の低下などが要因になると説明した。 一方、生活習慣は人の一生の中で、幼児・小児期から青年期の間、つまり中・高生までにほぼ確立されてしまうことを示し、青年期までに適切な生活習慣を身に付けることの重要性を強調した。 高齢の糖尿病患者を良好に管理するためには、身体面だけでなく、精神・心理面、社会経済面、さらに高齢者を心身ともに支えるキーパーソンの存在を含め、全人的に生活機能を評価することが重要になるとの見方も示し、「高齢者総合機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment:CGA)」の有用性が高いことを指摘。CGAにより、高齢の糖尿病患者が虚弱になって管理不良に陥る原因として認知機能障害が最も多いことが分かったことを紹介した。その上で、CGAを行うことで患者の問題点を抽出し、主治医のほか、精神科医や看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士などのコメディカルと患者家族のキーパーソンがチームを組んで適切な対応もできるようになると見通した。 Japan health news |